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新年にふさわしいラグで、ラグジュアリーな空間を。
家中を掃除したり、新年を迎える準備をしたり……。年末年始は家のことをあらためて考えるのに最適なタイミング。親戚同士で集まったり来客を迎えたりと、おもてなしをすることの多い時期でもあります。そこで、気持ちあらたに2024年を迎えるのにふさわしいラグをご紹介。この機会に永く愛用できる1枚を見つけてみてください。
フロアライフコンシェルジュ
濱口 知大ブランドマネージャー
お客さまご自身のフロアライフの快適さや癒しなど、心の豊かさを届けたいと思っています。
そのためのサポートをスタッフと一緒に精一杯努めさせていただきます。
“家の顔”となる玄関まわりをラグで整える
年末年始に気になるのが玄関まわりのインテリア。門松やしめ飾りで玄関先を飾るのは日本の伝統的な習慣ですが、家族や親戚、お客様を迎えることも多い時期ですから、おもてなしも意識して整えておきたいものです。そのためにおすすめしたいのが、玄関の敷物を選ぶこと。玄関マットには、室内に砂やホコリを持ち込まないようにする機能とともに、“家の顔”としての役割があります。家に招かれる側からすれば、住人の個性や美意識を玄関先で感じるというわけです。なかでも玄関の敷物は面積が広く、空間の印象を大きく左右します。
そこで、まずご紹介したいのは「シルク緞通(だんつう)」。緞通とは、ペルシャからシルクロードを経て中国に伝わった、高級な厚手の敷物のこと。麻や綿の地糸に太いパイル糸を結んで、1本ずつ手作業でカットしながら織っていきます。高級品として知られるペルシャ絨毯と同じ製法ですが、特徴はカービング(浮き彫り)が施されて絵柄が立体的に見えること。バラや芍薬などの花のモチーフがよく用いられます。落ち着きのあるグリーンの地に、淡い色合いで立体的な花柄が施されたラグは、シルクならではの光沢感もあって1枚でクラシカルな雰囲気に。それでいて嫌味にならないのは、おじいちゃん、おばあちゃんの家を思い出すようなノスタルジーがあるからかもしれません。
緞通はさまざまな国でつくられていて、パキスタンのものもよく知られています。パキスタン緞通はウール100%ながら特殊な製法でつくられているため、肌触りが非常になめらか。中国緞通に比べて薄手のためゴシゴシ洗えるのも魅力です。こちらの特徴は、伝統的な幾何学模様があしらわれていること。「パキスタン緞通 ジャルダ」は八角形と正方形を組み合わせた竜を表現した柄で、「パキスタン緞通 ボハラ」は楕円と三角形でバラの花や象の足跡を表現。16世紀にアクバル大帝が織匠につくらせたのが起源といわれており、どちらもキリッとした格調のあるデザインです。
シルク緞通とパキスタン緞通に共通しているのは、さまざまなテイストとの相性がいいこと。モダンな空間に敷けばぬくもりと華やかさをもたらしますし、和室に敷けばシルク緞通はノスタルジックな雰囲気を、パキスタン緞通はシックな印象を空間に加えてくれます。お正月には玄関先にしめ飾りなど和のアイテムを飾ることも多いと思いますが、緞通を玄関に敷くことで一体感のあるおもてなし空間に。カラーリングによってもがらりと印象が変わりますので、ぜひ家の雰囲気に合わせて選んでみてくださいね。
お正月のだんらんの時間に、くつろげるラグで一工夫
お正月は家族や親戚が集まって過ごすという人も多いのでは。おせちにお雑煮、おいしいものをたくさん食べて、みんなで床でくつろいで……。そんなリラックスできる場には、「インド綿ぽこぽこラグ」がぴったりです。毛足の長いパイルや立体感のある模様がランダムに織り込まれた楽しい雰囲気。コットンのさらっとした感触も気持ちよく、ずっと床で過ごしていたくなります。いつものラグに重ねて敷くだけで、だんらんの時間がもっと楽しくなるはずです。
また、同じ国でつくられた「インドギャベ」は、手織りならではのぬくもりある風合いと、ウール100%でふかふかした感触が特徴です。かわいらしい文様がさりげなく散りばめられたシンプルなデザインで、こちらも重ねて使うのもおすすめ。また、インドギャベはカラーバリエーションとサイズ展開が豊富で、小さいサイズのものは座面に敷いて使うこともできます。人数に合わせて枚数や色を揃えればおもてなしにぴったりですよ。
年のはじめに、とっておきの一枚を手に入れる
最後は、心奪われるような優雅な柄のふたつのラグをご紹介。ひとつは「繊細なゴブラン織ラグ」。“ゴブラン織”とは、何色ものよこ糸で絵画を描くように織る技法。アーティスティックでヴィンテージ感がある生地は、ハンドバッグなどにもよく使われていますよね。そのゴブラン織の生地をラグにすれば、1枚で部屋の雰囲気を一変させるほどの美しさに。シックで引き締まった印象のブラック、優美でロマンチックな雰囲気のベージュと、色合いごとに印象が異なるのも面白いところです。
そして「優雅なラグ」のきわめつけともいえるのが、こちらの「極上ゴージャスラグ」。描かれた模様の緻密さ、繊細で落ち着いた色合い、細やかなあしらいが施されたフリンジに至るまで、眺めているだけで、こだわり抜いてつくられたことが伝わってきます。もちろんデザインだけでなく、素材にもこだわりが。シルクのような光沢となめらかさが特徴の「モダール」という繊維で織られていて、目付けは150万ノットと最高級品レベルの高密度。とろけるような肌触りで、吸放湿性や保温性にも優れています。百聞は一見にしかず、ぜひ実物でその魅力を体験してほしいと思います。
家の中で占める面積が広いラグは、一度買い替えると永く使い続けることが多いアイテム。年のはじめこそ、新しいラグを取り入れるチャンスです。まず玄関で小さめのサイズを敷いて、気に入ればリビング用に大きいサイズをと、順を追って取り入れてみるのもおすすめです。この年末年始に、一生物のラグ、ぜひ見つけてみてくださいね。