![【連載】ラグのある暮らしを訪ねて。vol.05 インテリアスタイリスト・asasaさん](https://happyrugmarket.itembox.design/item/assets//img/contents/special/column/12/mv.jpg)
【連載】ラグのある暮らしを訪ねて。
vol.05 インテリアスタイリスト・asasaさん
千葉県市原市で建売住宅を購入し、DIYでコツコツと自分好みの自宅にセルフリフォームする様子をSNSで発信。その暮らしぶりが反響を呼び、今ではInstagramのフォロワー数11万人以上、雑誌やWEBでインテリアに関する記事を執筆したり、空間をプロデュースしたりと、インテリアスタイリストとして活躍中のasasaさん。自らの手で実現させた理想の住まいにおじゃまして、ラグを上手に取り入れた暮らしぶりを拝見しました。
フロアライフコンシェルジュ
![畠 あけみ](https://happyrugmarket.itembox.design/item/assets/img/contents/service/concierge_hatake.jpg)
畠 あけみ インテリアコーディネーター / カラーコーディネーター
リビングスタイリスト / キッチンスペシャリスト
一枚のお気に入りの敷物に出会っていただくためのお手伝いが出来ればとても嬉しく思います。
自分好みの家に近づけるために、DIYで少しずつ
![自分好みの家に近づけるために、DIYで少しずつ](https://happyrugmarket.itembox.design/item/assets/img/contents/special/column/12/01.jpg)
asasaさんは現在、大学で研究職に就く夫と千葉県市原市で二人暮らし。住んでいるのは2010年に購入した建売住宅、この一軒家にDIYで少しずつ手を入れて、自分好みの空間をコツコツとつくり上げてきました。そして今もセルフリフォームは進行中、その様子をInstagramのアカウント(@asasa0509)で紹介したり、インテリアにまつわる記事を執筆したりといった生活を送っています。
「とはいっても、ただの主婦のInstagramアカウントなんですけどね(笑)。フォローしてくださるのはすごくありがたいですし、反応があると励みになります。ただ、発信しているのは自分にとって面白いことだからなんです。その中に、皆さんの役に立つ情報が少しでもあればという気持ちで投稿しています」
![イメージ](https://happyrugmarket.itembox.design/item/assets/img/contents/special/column/12/02.jpg)
ただしDIYといっても、asasaさんの場合は壁紙の張り替えや家具の自作という範囲に収まりません。窓枠を木枠に変えたり、ドアをリメイクしたり、サンルームにヌックスペースをつくったりと、その内容はプロ顔負け。それでいて「本当は腰が重いタイプなんです(笑)」と、ある部屋では壁紙を剥がす作業が途中だったりすることもあるそう。そんな、等身大で飾り気なくインテリアを楽しんでいる姿勢が多くのフォロワーを生んでいる理由なのかもしれません。
実際にインテリア好きからの注目度は高く、2019年にはasasaさんのDIYやスタイリングを紹介する書籍が発売され、これまで多くの雑誌やWEBでその暮らしぶりが取り上げられてきました。asasaさんは、日々の生活を工夫しながらセンス良く楽しんでいる、まさに“暮らし上手”です。
夫婦も愛犬も、みんなそろって“ラグ沼”に
![夫婦も愛犬も、みんなそろって“ラグ沼”に](https://happyrugmarket.itembox.design/item/assets/img/contents/special/column/12/03.jpg)
そんなasasaさんの家の中で、欠かせないアイテムのひとつがラグ。家の中を見渡すと色も柄もサイズもさまざまな敷物があちこちにあり、自身で手を入れた家具や建具と違和感なく溶け込んで、空間を形づくっています。とはいえ、実はこの家に住み始めた当初は、ラグは床に寝そべったり防寒のために敷くもので、インテリアアイテムとして取り入れるにはハードルが高いと感じていたのだそう。
「ウチは床が白いのもあって、引っ越してきた当時の写真を見返してみると、殺風景というか、部屋がちょっと冷たい感じがするんです。でも、少しずつラグが増えていって、今は全体にあたたかみが出てきたなって思います。自画自賛なんですけど(笑)」
![イメージ](https://happyrugmarket.itembox.design/item/assets/img/contents/special/column/12/04.jpg)
asasaさんいわく、これまで2回ほど、「1枚手に入れると、また次のものが欲しくなる」という、ラグばかり買ってしまう時期があったのだそう。その“第一次ラグブーム”は数年前のこと。Instagramで「#ラグ沼」というハッシュタグで投稿されていた部屋の写真を目にし、さまざまなラグを組み合わせて世界観を生み出している様子に触発され、自身も“ラグ沼”に。今は亡き愛犬・アクアも夫も、家族揃ってラグが好きになっていったのだとか。
「いろいろと試していくうちに、どうすればしっくりくるかがだんだんわかるようになって。アクアも寒い時期には必ずどこかしらのラグの上で寝ていたり、夫も新しいラグを取り入れるとやっぱり気に入ってくれたり。基本的にはあまり相談せずに買っちゃうんですけどね(笑)。そして去年は私の中で“第二次ラグブーム”がきました。最近はもう、敷く場所が少なくなってきちゃったくらい」
クッションを選ぶように、ラグを取り入れてみる
![クッションを選ぶように、ラグを取り入れてみる](https://happyrugmarket.itembox.design/item/assets/img/contents/special/column/12/05-1.jpg)
asasaさんの好みはヴィンテージのもの。「歴史というと大げさですがどう使われてきたかを想像するのも楽しいですし、部屋にしっくりと馴染みますし、多少汚れても『味』と思えば気になりませんし(笑)」と、個人で輸入している人から購入することが多く、かすれた風合いや既製品にはない優しい色合いに魅力を感じるそう。一方、Happy Rug Marketとのタイアップ企画(こちらの投稿)を機に取り入れたというインドギャベや、パキスタン緞通も、ふかふかの触感が魅力的でお気に入り。このようにさまざまなラグを上手に取り入れているasasaさんにコツを聞いてみると、こんな答えが。
「最近は小さめのものを買うようにしていますね。そうするといろいろなところに敷けるし、柄の組み合わせを楽しむことができるんです。ラグって1枚変えるだけで部屋の印象が変わるから、模様替えが簡単なのも良くて。クッションを選ぶときのように気軽に、好みの柄だったり無地だったり、いくつも取り入れてみるのがいいのかなって思いますね」
![イメージ](https://happyrugmarket.itembox.design/item/assets/img/contents/special/column/12/06.jpg)
その言葉どおり、asasaさんのラグの使い方は自由そのもの。テーブルやデスクの下に敷くのはもちろん、グリーンと組み合わせたり、窓に添わせて敷いてみたり。それでいて違和感なく馴染んでいるのが不思議です。
「グリーンの下に敷いたりって、あまりしないものですか? 私はわりとよくやるんです。ラグは実用性はもちろん、視覚的な効果も大きいと思うんですよね。こうして話していて気づきましたが、部屋に馴染んでいるのは、きっと空間をゆるやかにゾーニングしてくれるという効果もあるからだと思いますね」
完成することがない、だからインテリアは楽しい
![完成することがない、だからインテリアは楽しい](https://happyrugmarket.itembox.design/item/assets/img/contents/special/column/12/07.jpg)
近年は、自宅とは別に賃貸用に手に入れたという築50年の古民家「ヤミーハウス」の再生に夫婦でチャレンジしていたり(名前の由来は荒れていて行くと気分が病むからだそう)、最近ではリビングに新たにソファスペースを設けたり(「もうグータラが止まらない」と投稿)。asasaさんの暮らしは、今なお進化を続けています。
最後にこれからの目標を聞いてみると、いろいろなスタイルやテイストがあるけれど、インテリアはどこまでいっても自己満足だと笑いながら、「もっとフットワーク軽く、気軽に変えてみるっていうことを楽しみたいと思っています」と答えてくれました。
「おうちづくりって、引っ越しなどの転機があったときに考えることが多いですよね。でも本当は、完成させるものではないと思うんです。私の場合は住みながら手を加えていくことが楽しくて、その中でまた自分の好きなものが見えてきたりもして。一輪の花を飾ってみるだけでも、心がちょっとわくわくする。そう思わせてくれるところが、インテリアの楽しさだと思っています」