JOURNAL by concierge
ウクライナへの支援に、ご協力をお願いします。
「Happy Rug Market」では、現地生産者との協力体制のもと、ウクライナ産の優れたデザイン・品質のラグを取り扱っています。ところが、ロシア軍によるウクライナへの軍事侵攻はいまだ終結する気配が見られず、現地の生産者に深刻な影響が出ています。そこで、私たちもウクライナへのできる限りの支援を行うことにしました。ぜひ皆さんも、現地で何が起きているのかを知り、支援にご協力いただけたらと思います。
フロアライフコンシェルジュ
濱口 知大ブランドマネージャー
お客さまご自身のフロアライフの快適さや癒しなど、心の豊かさを届けたいと思っています。
そのためのサポートをスタッフと一緒に精一杯努めさせていただきます。
私たちの大切なパートナー・ウクライナの生産者のこと
「Happy Rug Market」とウクライナには、深い関係があります。私たちはさまざまな生産者とともにオリジナルのラグをつくっており、ウクライナの生産者は重要なパートナー。クラシック・ヴィンテージのラインナップのひとつ「上品な花柄ウィルトンラグ」も彼らとともにつくり上げたものです。
きっかけは数年前、海外の展示会でのウクライナのメーカーとの出会いでした。ウクライナは東ヨーロッパに位置しており、古くからヨーロッパとアジア、ヨーロッパとロシアをつなぐ重要な産業・商業の拠点でした。ラグについていえば、近年はヨーロッパの伝統的なラグを低コスト・高品質でつくることができる産地として知られ、私たちもこれまで毎年、ウクライナでラグを製造してきました。
私たちは堺商人の精神「SACAY SPIRITS」を掲げていますが、型にとらわれることなく良いものを提供しようとするウクライナのつくり手に、同じ精神を感じます。良い品を企画し、適正価格で販売し、お客さまに喜んでいただくというスタンスに共鳴するからこそ、ウクライナの生産者は私たちの重要なパートナーなのです。
戦争によって産地で起きている、深刻な事態
そんな私たちにとって、2022年2月24日のウクライナ侵攻というニュースは、「まさか戦争が起こるとは」という驚きとともに、大切なパートナーの危機でもありました。不幸中の幸いで工場自体に被害はなかったものの、その年は市場が混乱し取り引きを行うことができませんでした。そして今年、なんとか数点の製品を発注することができましたが、同時に、現地の直接的な戦争被害だけではない悲惨な状況が明らかになってきました。
ひとつは、工場で注文が激減していること。もうひとつは、徴兵が拡大し働き手が少なくなっていること。つまり、戦争によってウクライナ市民の生活自体が脅かされているのです。ウクライナ侵攻から1年半が経ち、日々のニュースで報じられる機会も少なくなっていますが、現地では日増しに状況は悪化しています。このことはもしかしたら、ウクライナの工場と直接取り引きをしている私たちだからこそ知っていることなのかもしれません。
現地ラグメーカーの担当者は、こう話しました。「工場を稼働させるのも難しい状態です。職人たちは『この先、生活ができるのか?』『家族を養っていくことができるのか?』と大きな不安を抱えています」。その実情を知る私たちに、ラグの製造を発注する以外にできることはないだろうかと考えました。その結果、たどり着いた答えが、ウクライナ製ラグの魅力を多くの人に伝えることでした。
ウクライナ製品の魅力を伝えることが支援に
ウクライナのラグの魅力は、なんといっても高品質・低コストであることです。もともと、ヨーロッパでラグの産地といえばベルギーが有名ですが、近年は織機とともにウクライナへと産地が移行しました。それが可能だったのは、ウクライナが培ってきた技術力の高さと、高品質の素材が安価で入手しやすい環境ゆえ。今ではその高いコストパフォーマンスで世界的に注目を集めるまでになりました。
たとえば、「上品な花柄ウィルトンラグ」は、リーズナブルな価格ながら、伝統的なウィルトン織りでつくられています。ウィルトン織りとは、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)の組み合わせで手織りの風合いを機械織りで再現する技法のこと。その魅力は繊細で緻密な柄の表現にあります。また、16万ノットで織られているため、耐久性が高く、踏み心地・座り心地が良いのも大きな特徴。飽きのこないクラシックな柄とともに、長く愛用できるはずです。
今回、ウクライナへの支援金をクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で募り、その返礼品としてウクライナ製ラグをご用意しました。支援金はウクライナの人々の生活を守る一助となります。ご賛同いただける方は、ぜひご支援をよろしくお願いいたします。