Happy Rug Market

JOURNAL by concierge お気に入りのラグのお手入れ、どうすればいい?

JOURNAL by concierge
お気に入りのラグのお手入れ、どうすればいい?

せっかくお気に入りのラグを手に入れたら、できるだけ長く、快適に使い続けたいものです。そのために欠かせないのが日常的なメンテナンス。とはいっても、面倒なことは必要ありません。むしろ、ラグには日々の掃除をちょっぴり楽にしてくれる、意外な効果があるんです。そろそろ秋冬シーズンに向けてインテリアを替える時期、ぜひ実践してみてくださいね。

フロアライフコンシェルジュ

畠 あけみ

濱口 知大ブランドマネージャー

お客さまご自身のフロアライフの快適さや癒しなど、心の豊かさを届けたいと思っています。
そのためのサポートをスタッフと一緒に精一杯努めさせていただきます。

いつもの掃除は、ラグを敷けばちょっぴり楽になる

いつもの掃除は、ラグを敷けばちょっぴり楽になる

ラグのお手入れについて、まず知っておいてほしいのが、ダニとハウスダストのことです。ラグはダニの温床でハウスダストが舞う原因になると考える人は少なくないと思いますが、実はどちらも間違い。ラグにはもともとダニは存在しておらず、ハウスダストについてはラグが吸着してくれるため、舞い上がる量はフローリングの10分の1ほどなんです(ダストポケット効果といいます)。

ただし、ダニは人間の髪の毛や食べこぼし、ペットの毛などをエサに繁殖しますし、ラグが吸着してくれるハウスダストも、定期的に取り除く必要があります。とはいっても、サイズによっては布団のように干したり叩いたりすることはなかなか難しいものです。日常的な部屋の掃除と合わせてラグも一緒にお手入れすることで、いつでも快適に過ごせますよ。

ラグのデイリーケアにおすすめなのは、粘着ローラー、ブラシ、そして掃除機の3つ。まず、大きいゴミを粘着ローラーで取り除きましょう。毛足の長いラグの場合は粘着力が強すぎると傷める場合があるのでご注意を。ブラッシングして奥のゴミを掻き出したら、最後に掃除機で吸い取ります。ポイントは、表面ではなく毛の根本にかけること。こうすることで根本のゴミやハウスダストしっかり吸い取り、毛を起こす効果もあります。

ちなみに、ダストポケット効果で空気中やフローリング上のハウスダストがラグが吸ってくれるということは、そのぶん、部屋を隅々まで掃除する手間が減るということ。家族がよく行き来するリビングや、外との境目にある玄関、ベランダへの出入り口などに敷けば、その恩恵を実感できます。ぜひ試してみてください。

洗濯はしてもいい? それともしてはいけない?

洗濯はしてもいい? それともしてはいけない?

日常的なお手入れ方法として気になるのが、洗濯です。直接肌に触れるものだから、洋服やシーツのように、できれば日常的に洗濯機で洗いたいものですよね。Happy Rug Marketでは、自宅での洗濯が可能なラグには「ウォッシャブル」と表記しています。そのような製品の場合、表面が外側になるように畳む、あるいは巻いてから、毛が絡まないようネットに入れて中性洗剤で洗濯してください。自宅の洗濯機では洗えないサイズのものはコインランドリーへ。

ウォッシャブル表記がないラグも、水洗い自体は可能ですが、型崩れの原因になったり色落ちする場合があるため、洗濯機の使用はおすすめしていません。どうしても洗濯したい場合はクリーニング店などに任せましょう。とくに、ウール、シルク、レーヨンは水洗いには不向き。ドライクリーニングをする必要があります。

ウォッシャブルではないラグは、水拭きもおすすめです。固く絞った雑巾で、根本からていねいに全体を拭いてください。気をつけたいのは、湿気が残ってしまうこと。湿度の高さはダニが繁殖する原因になります。拭き掃除のあとには乾拭きをするか、陰干しを忘れずに。

また、最近は布製品用の消臭剤が充実していますよね。洗濯や拭き掃除が面倒な場合は、活用するのもひとつの手です。外に干す場合も、太陽の熱を効率よく吸収できる布団干しシートなどもあり、除湿や殺菌に効果的です。便利な道具はどんどん取り入れて使ってみてください!

大切なラグ、もしも汚してしまったら…

大切なラグ、もしも汚してしまったら…

日常的なケアでラグは快適に使い続けられますが、防ぎようがないのが不測の事態。コーヒーをこぼしてしまったり、ペットが粗相をしてしまうこともあるかもしれません。洗えるラグならすぐに洗濯するところですが、そうでない場合はどうすればいいのでしょうか? ポイントはなんといっても、すぐに処置すること。時間が経てば経つほど汚れが染み込んでシミになりやすくなります。

まずは乾いた布やキッチンペーパーですぐに汚れを吸い取りましょう。そのときにゴシゴシとこすらないこと。広がらないように吸い取ることが大切です。その後、薄めた中性洗剤に浸して固く絞った雑巾で、汚れた箇所を叩くようにして清掃します。汚れが目立たなくなるまで根気よく繰り返してください。最後に、よく乾燥させることを忘れずに。どうしても落ちなかったり、時間が経ったシミは、クリーニング店に相談してください。

もうひとつ、ラグの上に置いた家具の跡がついてしまうこと、ありませんか? 私も部屋にラグを敷きっぱなしで、よくこうなります(笑)。そんなときは、アイロンやドライヤーで元に戻すことができます。跡がついた部分を霧吹きなどで湿らせたら、あて布をしてアイロンを当てるか、ブラッシングしながらドライヤーの温風を当ててください。多くの場合は元に戻るはずですよ。

日々のちょっとしたケアで、ラグのある暮らしをもっと豊かに味わってくださいね。